父と子と聖霊の御名によりて アーメン
これらの事の後で 主の言葉が幻の中でアブラムに臨んだ。
「恐れるな」
「わたしはあなたの盾である」
「あなたの受ける報いは非常に大きいであろう」
アブラムは尋ねた
「我が神 主よ、わたしに何をくださるというのですか。わたしには子供がありません。家を継ぐのはダマスコのエリエゼルです」
アブラムは言葉をついだ
「御覧のとおり、あなたはわたしに子孫を与えてくださいませんでしたから、家のしもべが跡を継ぐことになっています」
見よ、主の言葉があった
「その者が跡を継ぐのではなく あなたから生まれる者が跡を継ぐ」
主は彼を外に連れ出して言われた。
「天を仰いで星を数えることができるなら、数えてみるがいい」
そして言われた
「あなたの子孫はこのようになる」
アブラムは主を信じた
主はそれを彼の義と認められた
主は言われた
「わたしはあなたをカルディアのウルから導き出した主である。わたしはあなたにこの土地を与え、それを継がせる」
アブラムは尋ねた
「我が神 主よ。この土地をわたしが継ぐ事を、何によって知ることができましょうか」
日が沈みかけたころ アブラムは深い眠りに襲われた。すると恐ろしい大いなる暗黒が彼に臨んだ。
主はアブラムに言われた。
「よく覚えておくがよい。あなたの子孫は異邦の国で寄留者となり、四百年の間奴隷として仕え 苦しめられるであろう」
「しかしわたしは、彼らが奴隷として仕えるその国民を裁く。」
「その後、彼らは多くの財産を携えて脱出するであろう」
「あなた自身は、長寿を全うして葬られ、安らかに先祖のもとに行く」
「ここに戻って来るのは、四代目の者たちである。それまでは、アモリ人の罪が極みに達しないからである」
その日、主はアブラムと契約を結んで言われた
「あなたの子孫にこの土地を与える。エジプトの川からユーフラテスに至るまで、カイン人、ケナズ人、カドモニ人、ヘト人、ペリジ人、レファイム人、アモリ人、カナン人、ギルガシ人、エブス人の土地を与える」
ー黙想ー

「アブラムは信じた」
「神はそれを彼の義とされた」
ちょ 神さま 大きすぎません?アブラムにこんなに広大な土地の約束。きっと将来 奪い合いが起きると思うの。
あなたの約束がなくとも、いや、なければ余計、学も理性もない 脳が未成熟未発達で理性のない動物みたいな人間たちだもの、開眼なく見境なく奪い合うに決まってる。ここに限らず、地上ではどこもかしこも。見栄っぷりだけは一丁前。きっとあらゆる口実をつけて しまいにはあなたのせいにして。
ヤダヤダ。
それはさておき、みごとに、ノアが呪ったハムとその息子カナンの子孫の者たちが入っていますね。彼らの土地を セムの子孫アブラムのものにすると あなたは約束なさった。
「カナンは呪われよ」
「奴隷の奴隷となり 兄たちに仕えよ」
「セムの神、主をたたえよ。カナンはセムの奴隷となれ。」
「神がヤフェトの土地を広げ セムの天幕に住まわせ カナンはその奴隷となれ」
ハムは、父のノアがぶどう酒を飲んで酔い 裸になっていたのを見て 外にいた二人の兄弟に告げた。
それだけで これほど呪われる事はないだろう。実の息子 さらにその孫までも、これほど激しく呪うとは よほどの事。
ここには記されてはいないけれど。
神さま、何があったの?こっそり教えてちょ
こうして主は、この時のノアの願いを聞きとどけ、セムの子孫であるアブラムに約束を告げた。
「恐るな わたしはあなたの盾である」
恵みあふれる聖マリア
主はあなたとともにおられます
主はあなたを選び祝福し
あなたの子イエズスも祝福されました
神の母聖マリア
罪深い私たちのために
今も死を迎える時も祈りたまえ
アーメン