金持ちの青年

年間26主日B年

父と子と聖霊の御名によりて アーメン

マルコ福音書10章17〜

イエスが旅に出ようとされると、ある人が走り寄って、ひざまずいて尋ねた

「善い先生 永遠の命を受け継ぐには、何をすればよいでしょうか」

イエスは言われた

「なぜわたしを『善い』というのか」

「神お一人の他に 善い者は誰もいない」

「『殺すな 姦淫するな 盗むな 偽証するな 奪い取るな 父母を敬え』という掟をあなたは知っているはずだ」

すると彼は、「先生、そういうことはみな 小さい頃から守ってきました」と言った。

イエスは彼を見つめ “慈しんで“言われた。

「あなたに欠けているものが一つある」

「行って持っている物を売り払い 貧しい人々に施しなさい。そうすれば 天に宝を積む事になる」

「それから わたしに従いなさい」

その人はこの言葉に気を落とし 悲しみながら立ち去った。

たくさんの財産を持っていたからである。

イエスは弟子たちを見回して言われた。

「財産のある者が神の国に入るのは なんと難しいことか」

弟子たちはこの言葉を聞いて驚いた。

イエスはさらに言葉を続けられた。

「子たちよ 神の国に入るのは、なんと難しいことか。金持ちが神の国に入るよりも らくだが針の穴を通る方がまだ易しい」

弟子たちがますます驚いて

「それでは、誰が救われるのだろうか」と 互いに言った。

イエスは彼らを見て言われた

「人間にできることではないが、神にはできる。神は何でもできるからだ」

ペトロはイエスに

「この通り わたしたちは何もかもすててあなたに従って参りました」

と言い出した。

イエスは言われた

「はっきり言っておく。わたしのため また 福音のために 家、兄弟、姉妹、母、父、子ども、畑をすてた者は誰でも、今この世で迫害も受けるが、家、兄弟、姉妹、母、子ども、畑も百倍受け 後の世では永遠の命を受ける。」

「しかし 先にいる多くの者が後になり 後にいる多くの者が先になる」

ー黙想ー

この金持ちの青年は、わざわざイエスさまに関わろうとたずねる必要はなかったけれど、自らすすんで身を乗り出し話しかけた。

その地を去り、旅に出ようとする一行のところに 走りより、跪いて。

金持ちで、立居振る舞いもよくできた 生活にも困っていない、何も不自由のない人なのだ。

さらに、永遠の命を得るにはどうしたらよいかとイエスに問う。

彼は、なぜ 出立の時に走ってきたのか。

ここは 皆が黙想するところ。

一人一人違うね きっと。

今 この時を逃したら!そう思って急いできたのかな。迷いながらも勇気を出して走ってきたのかな?それとも誰かに言われてきたのかな。

彼はその答えを本当に知りたかったのかな。

さて、掟を幼い頃からきちんと守ってきた青年を イエスは愛情こめて見つめた。イエスが旧約の掟を大切に思っている事がわかる。それを幼い頃から素直に守って生きてきたこの青年を 嫌いではない むしろ好感を持っていることがわかる。

なんだけれど、どれほどの覚悟か。

この時代のこの時、本気でイエスについて行くという事は 地上でどれほど苦しむことになるか。この時 イエスの旅に同行できるふさわしい人 必要な人は 何もかもすてて イエスを信じてついてこれる人だけ。

「神おひとりの他に 善いものは誰もいない」

「ぜひ あなたもわたしの弟子になりなさい」と イエスに召されると期待していたのかもしれないね。

彼は “永遠の命“をすでに受け継ぐ資格が自分にあると思っていたのだろう。幼い頃から モーセの掟を守って生きてきたのだから。

ところが、そうではない事を知った。

褒められ 認められ ぜひにと言われると期待していた なんなら 自分からそれをお断りする事も考えたであろうこの青年に イエスは 最も簡単で単純な しかし彼には最も厳しい事を言った。

全てを手放すことができますか?

あなたが勝手に 関わりたいと 言ってきたのですよ?

永遠の命を受け継ぐ方法を教えてください と。

それは 全てをすてて イエスに従う事ですよ と。

この時、地上の身内 財産 価値を抱えたまま イエスの使命を実現する事は不可能。

ここの箇所で気がついた事 ありませんか?

イエスが弟子に話した事

「わたしのために家 兄弟 姉妹 母 父 子ども 畑を捨てた者」は誰でも 「家 兄弟 姉妹 母 子ども 畑も百倍受け」後の世では永遠の命を受ける。父が消えているでしょ?

天国の「命にいたる木」を思い出して。

つまり あなたの霊魂が天国に戻ることができたなら、父である神が一人おられ あとは何も心配ないということでしょう。アダムもエバも そうだった。何一つ 不自由なく 必要なものはお父さんの神がなんでも与えた。

そして アダムとエバの子孫である地上の無数の霊魂はみな、天の国に戻るまで 地上の旅を続ける。何百年 何千年 何万年と・・・

地上にある時だけなのだ 財産 地位 名誉 家族 畑 人間がそうしたものに縛られるのは。

そして「キリストの信者」というのは これら全てを信じた人の事を言う。信じているから信者なのだ。

作成者: sumiremama

2回目のコロナ自粛で生活が一変‼︎ どうしてくれる